1UP情報局【秋葉原&エンタメ情報】

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【同時中継】まるで戦い!! 大白熱の渋谷「ハロウィン」!! ……その頃秋葉原では!?

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終電できっちりみんな帰っちゃう秋葉原

dsc_6933dsc_6930一方、同時刻である23:30。1UP情報局取材クルーB班は秋葉原電気街口にいた。渋谷で奮闘するA班が次々送って来るLINEを見て、「またか」と天をあおいだ。「A班の連中め、浮かれおって。なにが渋谷だ。あそこはチーマーの巣窟と名高い(※個人の感想です)。秋葉原はもっと上質。さらなるコスプレイヤーに出あってやる」と息ごんだ。まずは万世橋から電気街を望む。dsc_6952
渋谷駅前スクランブル交差点が渋谷の先鋒なら、秋葉の先鋒はオノデン前交差点である。見ての通り、コスプレイヤーどころか、いるのは仕事帰りのサラリーマンとメイドさんだけである。観光客もほぼいない。そう。秋葉原は月曜日定休のお店が比較的多く、今日はいつも以上に人がまばらだ。ちょっと先にあるソフマップ本館では、すでに看板のつけかえ作業に入っていた。

メイド通りから「歓声」が…!?

続いてメイド通りに向かう。渋谷の次鋒がセンター街なら、秋葉の次鋒はメイド通りである。メイド通りに向かう途中、「ワッハッハ♪」という大きな笑い声が聞こえた。中央通より騒がしい気がした。「やっと、パリピがいたか!」と記者が駆け寄ると、そこは誰もおらず、酔っぱらったサラリーマン3人が地下アイドルの話で盛り上がっているだけだった。ラーメン屋からは大きなゴミ袋が放り出されていた。もう店じまいなのだ。中央通に戻ると、警察のパトカーが記者の横で急停車。……警備体制では渋谷に勝っている気がした。

▲大きな笑い声はサラリーマンのものだった…

▲大きな笑い声はサラリーマンのものだった…


▲お巡りさんがパトロール中!

▲お巡りさんがパトロール中!記者の姿を見てなぜか急減速…


その後、ソフマップ本館前、ダイビル前、中央改札前、秋葉原公園前と見て回ったが、コスプレ姿の人はだーれもいなかった。それどころか、暗がりで抱き合うカップルを2組も目の当たりにして、記者は大変申し訳ない気持ちになった。それもそのはず、記者は真っ黒なウィンドブレーカーにキャップ、そして望遠の一眼レフ。まるで歴代の盗撮魔のモンタージュ写真を合成したかのようなビジュアルだったのだ。dsc_6963 dsc_6939 dsc_6961
結果、コスプレをしている人は一人もいなかった。終電になると人の姿は次々消え、街が一日の終わりを告げていたかのようだった。「これぞまさにアキバの姿。オタクのマナーを守り迷惑をかけず、他の街がどうだろうと気にしない。媚びない。動じない。コスプレとは限られた会場で、ファン同士が交流するために生まれた文化であって、不特定多数にいたずらに見せびらかすものではない」と記者は感じた。そしてハロウィンは、コスプレイヤーの数を争う戦いではない。そもそも、秋葉原では各メイド店で、実は色々なハロウィン企画を実施しているわけで、店に入ってはじめてその盛り上がりを感じられたはずだ。
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そんなこと考え歩いていると、「肉の万世」裏の謎の自動販売機群に到着した。「お菓子か悪戯か……。トリックオアトリート……」死にそうな声を出しながら不意に自動販売機のポップコーンを買おうとした時、ある看板が目に飛び込んできた。「今はまさに戦国時代。勝利に向かっていざ出陣」──。そう、ハロウィンは終わったのだ。明日もまた、新たな戦いがはじまる。dsc_6970

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