1UP情報局

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あなたの知らない美少女マスクの世界―― 「不気味の谷」と向き合い緻密に作られるマスクたち

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美少女を再現した着ぐるみ的マスク、通称“美少女マスク”。コスプレ文化が世間に浸透するなか、美少女マスクを着用したコスプレイヤーも徐々に増えている。1UP情報局では、以前「注目が集まりつつある美少女マスク系コスプレ」として紹介した。今回は、東京・浅草橋で美少女系コスプレマスク制作・販売を行っている「むにむに製作所」の協力のもと、商品ができるまでの流れを紹介していく。

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マスクができるまで

むにむに製作所でマスクの制作を担当するのは、大学から制作に着手し、フィギュア造形の会社で知識と経験を積んだ西川さん。

マスクを新規で制作する場合、まずは社内で方向性を決め、約1~2週間かけて硬化しない特殊な粘土で第一原型を作る。その後、ブラッシュアップを繰り返し、シリコンで型取り。普通の業者であれば、そのまま型にFRP(繊維強化プラスチック)を流し込んで制作するが、むにむに製作所では“量産のための金型”を中国の業者に依頼。ソフビ素材を使用したマスは、スムーズに行けば2~3週間ほどで完成する。つまり、すべての工程を合わせて1ヶ月ほどで新規マスクが出来上がるわけだ。

▲最初に制作する粘土のマスク。この状態から、試行錯誤が始まる。

▲最初に制作する粘土のマスク。この状態から、試行錯誤が始まる。

▲試作として、型から蝋で作ったもの。

▲試作として、型から蝋で作ったもの。

▲「ワックスペン」と呼ばれる「はんだごて」のような工具で、細かな調整を施していく。

▲「ワックスペン」と呼ばれる「はんだごて」のような工具で、細かな調整を施していく。

▲金型から作られたソフビ素材の“製品“。目は別途はめ込む必要がある。

▲金型から作られたソフビ素材の“製品“。目は別途はめ込む必要がある。

▲裏地。薄いプラスチックを入れていることで、型崩れしにくくなっている。

▲裏地。薄いプラスチックを入れていることで、型崩れしにくくなっている。

▲目のはめ方。店頭でマスクを購入すれば、スタッフがやってくれる。

▲目のはめ方。店頭でマスクを購入すれば、スタッフがやってくれる。

前回の記事でも書かせて頂いたが、型からFTPを直接流して制作すると、出来上がった物それぞれにヤスリによる表面処理や着色などを施す必要があるため、とにかく時間と手間がかかる。ソフビ素材で制作することで着色の必要がなくなり、結果的に人件費を抑えることができるため、製品自体の価格を下げることに成功している。
 

やっぱり気になる不気味の谷……!?

ロボットやCGを人間など実在するものに似せようとした場合、ある段階で極端に不快に感じられる現象を「不気味の谷」と呼ぶ。マスク制作においても、この現象とは否が応でも向き合わなければならない。

西川さんが製作時に心がけているのは“目”の部分だ。二次元のキャラクターをイメージ通りに作ると、立体のこじれにより不気味の谷が生じやすい。そのため、あえて寄り目がちにし、瞳孔もやや内側に寄せることが秘訣なのだという。また、ドールのようなきめ細やかな造形を参考にしているとも語った。

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盛り上がりつつある女性ユーザー

現在、むにむに製作所では少し変化が起きているという。それは、“女性購入者が少しずつ増えている”ことだ。その層へより強く訴求していくため、むにむに製作所では、新たな試みとして「イケメンマスク(仮称)」を試作。『刀剣乱舞』風のキャラクターを作ってみたところ、反響があったという。自分で着用するばかりでなく、等身大フィギュアのように部屋に飾るといった利用をしているとか。

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現在、むにむに製作所はネット通販も行っているが、店舗へ直接行くと、スタッフが親身になって相談に乗ってくれる。使用法やアドバイスなども受けられるので、気に鳴る方は、ぜひ足を運んでみよう!

店舗情報

むにむに製作所
■住所:東京都台東区柳橋2-16-16
■電話:03-5829-6920
■営業:月~金(祝日は除く) 10:00~17:30
■公式HP:http://muni-muni.net/