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【44年の歴史】アキバのカレー文化を広めた老舗店「ベンガル」惜しまれつつ一時閉店

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9月か10月に「秋葉原エリアで再開めざす」

DSC_5755 ベンガルがオープンした頃、浅見さんは高校3年生だった。その後、スパイスを扱う商社に就職し、香辛料の納品で神保町や御茶ノ水、秋葉原のレストランを回った。ある時、初代店主の笹本さんから「忙しいから手伝いに来てちょうだい」と電話があった。「昼休みをこっそり抜け出し、ネクタイをはずして臨時のウェイターとして手伝ってね(笑)。そのお駄賃代わりにカレーを食べさせてもらって。毎回、喜んで手伝いに行っていたことが懐かしいです」と浅見さんは振り返る。
そんな繫がりから、25歳の時に商社を辞めて、ベンガルで働くことになった。「笹本さんは時に厳しく、時に優しい職人気質な人でした。近くにある牛丼サンボの親父さんも個性的な人で、当時の飲食店には名物的な店主がたくさんいたように思います。そんな創業期から現在まで、カレーの作り方、原料は何も変えずに提供し続けています。親子2代で通ってくれる常連さんもいらっしゃいます。街の雰囲気、食文化はどんどん変わって行きますが、ベンガルの味は守っていきたいと思います」(浅見さん)
asamisanこの味をまた食べたい──ベンガルのカレーは唯一無二、ここでしか食べられない味だ。一日も早く秋葉原に戻って来て欲しいと願うのは1UP情報局記者だけではないはず。「最後の日もたくさんの常連さんが来てくれて、本当に嬉しかったです。9月か10月ごろ新たな場所に店を構えて、戻ってきたいと思います。現時点で移転先は決まっていないのですが、やるならやっぱり外神田(秋葉原エリア)がいいですね。でも、まず一ヶ月くらいはゆっくり過ごそうと思います」と浅見さん。今後の動きがわかり次第1UP情報局でも報道していく。

店舗情報

ベンガル ※2017年8月22日をもって一時閉店
千代田区外神田3-10-12
03-3255-4410
11:30〜15:00、17:00〜21:00

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