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前原誠司氏がトークイベントで鉄道マニアっぷり披露、好きな機関車は青大将にナメクジ!?

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登壇した前原氏は1時間にわたってマニアぶりを披露した。

登壇した前原氏は1時間にわたってマニアぶりを披露した。


会津の線路脇の撮影スポットで蒸気機関車『C57型180号機』を待つ前原氏

会津の線路脇の撮影スポットで蒸気機関車『C57型180号機』を待つ前原氏

 衆議院議員の前原誠司氏が8月20日(日)、東京ビッグサイトで開催された「第18回国際鉄道模型コンベンション」のトークイベントのイベントスペースに登壇し自らの鉄道マニアぶりを披露した。

 前原氏は国会の仕事のオフの時間、また地方に仕事に出かけ空いた時間を見計らい線路沿いの列車を撮影するいわゆる撮り鉄の仲間内で有名なスポットに出かけ、こだわりの車両を撮影するなど、多忙の中にも鉄道マニアライフを欠かさない。

 そこで、前原氏に好きな列車トップ10を聞くと、その中には電気機関車も入ったが、トップ3に入ったのは全て蒸気機関車。

3位は戦前のD51のナメクジ型(写真モデル=マイクロエース)

3位は戦前のD51のナメクジ型(写真モデル=マイクロエース)

 第3位は「ナメクジです」ときた。ナメクジに唸る納得の声も。マニアには響くが、一般人にはハテナマークだ。 ナメクジとは戦前の初期型のD51の事で、煙突が後部に約10m近くに渡り、電柱を横倒ししたかの様につながっていて、まるでナメクジを横から見たかの様な外観からそう呼ばれるようになった。前原氏はD51442号機を3位とした。

 第2位はC55型 57号機 。C55C57のベースになった機関車で、ある意味C57の原型であり、無骨さがあり、野趣に富むデザインがまた魅力的。C57に比べて全長が短く出力も小さく客車用機関車として使われた。

1位はC57型117号。お召し列車に使用された。別名は貴婦人(写真モデル=天賞堂)

1位はC57型117号。お召し列車に使用された。別名は貴婦人(写真モデル=天賞堂)

 第1位はC57型117号機。スマートかつその優美なスタイルから「貴婦人」とも呼ばれる。
この機関車は、このデザインの完成度もあり、お召し機、つまり天皇陛下がお乗りになる列車の機関車として使われた。C57の中で(個体差で)一番出来が良く、キングofキング、C57ofC57と言える。

 ちなみにこのベスト3の蒸気機関車は、全て鉄道技師『島秀雄』の設計。島氏は気象衛星『ひまわり』の名付け親でもある。

青大将と言われている「EF58型」と車両。特急つばめに用いられた。

青大将と言われている「EF58型」と車両。特急つばめに用いられた。

 また、鉄道模型について購入したモデルを聞くと「これまで200両くらい買い求めていますが、最近だと583系(特急モデル)の全車両、あとは青大将の編成のゴハチです。蒸気機関車はC62、C57、C55、 D51、D51は442号機など揃えました」と鉄道模型にもかなりのマニア度。

 購入した青大将とは、電気機関車『EF58型』とその車両。青緑色の機関車と車両の走る姿が蛇の青大将を彷彿させることからマニアの間ではこう呼ばれている。このように前原氏の口からは独特のネーミングや電車の部位や機材などの専門用語が飛び出し、鉄道マニアたちは尊敬の眼差しで前原の話に唸りながら耳を傾けた。

帰りは政治の支持者ならぬ、大勢の鉄道ファンに囲まれ握手しながら会場を後にする前原氏

帰りは政治の支持者ならぬ、大勢の鉄道ファンに囲まれ握手しながら会場を後にする前原氏

 最後に前原氏は「鉄道の趣味は分野とか地域とか、あるいは国鉄だったりJRだったり私鉄であったりと違いはありますが、私は自分の関心以外でも、皆さん方の鉄道の趣味の話を聞くのが大好きですので、またどこか、線路端とか、あるいは色んなところでお会いした時には皆さんの関心のテーマをお聞かせ頂きたいと思います」と参加者たちにメッセージを送った。

 退場時には政治の支持者ならぬ鉄道ファンが前原氏の周りに押し寄せ握手攻めに。前原氏はファンのマニアックな質問に答えながら握手を交わし会場を後にした。

取材・文 吉倉拓児、記事協力:茂呂一啓

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国際鉄道模型コンベンションに行ってみた。渾身の作品に列車は走る。

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